活動内容

災害は大きく分けて、自然災害と人為災害があります。災害時に派遣される救護班は、医師、看護師、主事で構成され、災害の特徴やフェーズに応じた救護活動が求められます。トリアージにはじまる急性期の活動から、避難所・救護所での診療、巡回診療、メンタル面のケアまで、活動内容は多岐に渡ります。
当院はこれまで、阪神淡路大震災、新潟中越地震、東日本大震災において多くの救護班を派遣してきました。
東日本大震災では、災害が発生した当日からDMATを2隊派遣するなど、積極的に災害救護活動に取り組んでいます。

教育体制・求める人材

災害救護活動は赤十字の使命であり、救護員の育成にも力を入れています。研修では、救護員看護師登録に必要な赤十字概論、災害看護論、日本赤十字社救急法、災害救護演習などを受講します。そして、救護班に任命後、救護班要員基礎教育研修会(こころのケア含む)を受講し、実践訓練を経験します。救護員看護師教育を受ける要件は、大津赤十字病院または大津赤十字志賀病院に看護師として3年以上勤務していることです。
刻々と状況が変わる災害現場で、情報収集、アセスメント、実践などを行うため、幅広い看護の知識と技術を備えたジェネラリストであることが求められます。また、多職種のスタッフや他チームと連携するコミュニケーション能力も必要です。そして何よりも、被災者を救う使命感と、思いやりの心が大切です。